時々、思い出したようにピックアップの高さを調整しています。配線材やコンデンサなどの交換に伴う音の変化も気にする人には、その効果は小さくないでしょう。
これについては、数多くの情報があります。メーカーの推奨値もあるようですが、結局はアンプやギターなどで求める音により変わります。
ただ、多くの情報と体感したのとは違いがあります。使用機材や個々の感覚の違いでしょうか。自身の感想を健忘録としてまとめてみます。
求める音
・密度がありつつ、潰れない音
・歪ませても弦の振動の芯が残る音
使用機材
・ハムバッカーピックアップ(ローパワー系)
・ギターの弦高は高め(1弦で2㎜ないぐらい/6弦で2.5㎜ないくらい)
・マーシャル系アンプ(単音で強弱が表せる歪みの深さ)
○ピックアップと弦が遠い
・音量は下がる。
・低域や中低域、超高域が減る。
・ダイナミクスは大きくなる。
→ギターの生鳴りに近い感覚に。
○ピックアップと弦が近い
・音量は上がる。
・低域や中低域、超高域が増す。
・ダイナミクスは小さくなる。
→音圧や迫力は出るが、音に立体感や奥行きを感じにくくなる。
○ポールピースの高さによる変化
・上げ気味にすると高域が目立ち、相対的に低域が下がってスッキリとした音に。
下げ気味にすると、ハムバッカーならではの粘りやコシ、音圧感が感じやすくなる。
・ 高域を出そうとして上げすぎると、音のバランスが崩れて濁ったような音になりやすい。また、音の情報量が少なくなったような、薄い音になる。
・各弦に対して調整して音量を揃えると、コードの分離感が改善される。
[まとめ]
各弦のポールピースは調整して、音量を揃えた方が良いと思います。特にコードを弾いたとき、ギター本体のポテンシャルが発揮されます。
また、使用機材や好みによるでしょうが、「密度の高い、芯のある音」を目指すとすると、あまりポールピースを上げすぎない方が良いと思います。
ピックアップが正確に、かつ適切にギターの音を出力できる調整を試行錯誤した結果、
・ポールピースは各弦で調整し、なおかつ下げ目にする。
・ポールピースを下げた分、ピックアップを全体的に上げる。
・弦との間は、2㎜ないくらい。1弦も6弦も高さはほぼ同じでバランスが良い。
今のところ、以上が調整の基準となりました。ハイパワータイプのハムバッカーやシングルでは、また違った結果になると思います。
地味で地道な調整ですが、「ちょっと違うなー」や「これで仕方ない」と思っていた音が改善されるかもしれません。何より費用がかからず、気に入らなかったらすぐに元に戻せるのも良いですね。